とある介護の日々

認知症の祖母と二人暮らしの日常

ラジオ

同居以来、私の悩みの1つとなったのは、婆ちゃん愛用の小型携帯ラジオだ。
これが婆ちゃんの枕元で、ほぼ24時間放送されているのであった。

今思えば、同居当初は音量が爆音だった。深夜に懐かしいアイドルの歌声が、2階まで鳴り響いていたのを思い出す。

40万円をかけて制作された補聴器は全く使わない婆ちゃん。耳が聴こえにくいのは完全にラジオのせいと思ったが、言ってもわからないだろうと黙っていた。

ラジオ対策としては、婆ちゃんがベッドから離れたすきにボリュームを下げるか、電源を切るようにしていた。
もちろん婆ちゃんがベッドに横になる度に、ふたたび鳴りはじめるのだが…

その恐怖のラジオが…
先週末位から聞こえてこない。完全に24時間、電源が入っていないのだ。
なんだか逆に心配になって、婆ちゃんにラジオをつけるように促すも、夜の早い内には消されていた。

そういえば、音量も随分前から小さくなっていた。夜中に2階まで聞こえることはなくなっていた。私もいつしか慣れてグーグー寝ていたので気にしていなかったが…今思えば、爆音だったのは最初の2ヶ月位だったろうか。

ラジオの電池は替えたところだ。

認知症の進行じゃないかと怖くなる。
一応、日々の生活や会話のやり取りにはそれほど変化は見られないのだが…。

とりあえず、もう一度電池を確認するのと、来週の受診日に主治医にも報告してみよう。