も、し、や?
えごま油が認知症によいとか?
数年前にそんなことを聞いて、えごま油を婆ちゃんにプレゼントした。
まぁ、ぜんぜん使ってくれなかったけど(笑)
婆ちゃんと同居することになり、えごま油を再度購入するも、私もすっかり使うのを忘れてしまっていた。
それが、つい先日から、ふと思い付いて、魚を焼く時にえごま油を使ってみるようになった。
すると、なんと、婆ちゃんの発語が増えて、ちょびっとではあるが、いつもより活気があるのだ。
よくわからんが、何となくうちの婆ちゃんには、合っていたのかもしれない。
昨日なんて、魚がフライパンにこびりついてきたので、かなり多目にえごま油をまわしかけて使った。
すると今日は、朝も夕も声かけする前に自分で起きており、食欲もバリバリ。
今晩はカレーうどんを出してみたのだが、ペロリとうどんを食べた後、余ったカレーの汁に、ご飯を入れて更に食べると言い出した…。
そしてカレー汁ご飯も完食。
すごいぜ!婆ちゃん!すごいぜカレーうどん&その汁(笑)
よくわからんが、ありがとう、えごま油!
風邪
先日、風邪を引いた。それも、スペシャルにたちの悪いやつだ。
この私から食欲を奪うなんて、最強クラスである。
しかし、私が動けないと言うことは、婆ちゃんの食事の準備が出来ないということである。
最初はちょっと寝れば治ると思っていた。それが数時間寝た後も頭痛は治まらず、体を動かすのが辛くて動けない状況だった。
やむを得ず、両親ヘルプを使う。
父が来てくれて、婆ちゃんに夕飯を食べさせてくれた。マジ感謝である。
しかし、世の中の介護者の人達、特に1人で面倒みてる人達は、こういうピンチの時、どうしてるんだろう。
今回、介護にはもしもの時のヘルプ先は必ず必要だと実感。それに、これは後で思った事だが、ヤバイ時は素直にヘルプ活用しようと思う。
結局私は、2~3日はろくに食事も取れない状況で、フラフラだったため、叔母や父が食事を差し入れしてくれて、ホント助かった。
私が動けなくても、婆ちゃんの世話は必要なわけで。自分の体調管理も大事だなというのも痛感した次第です。
入れ歯パニック
今朝、婆ちゃんは朝食を前にして、一向に動かない。早く片付けをして出勤したい私はイライラがつのる。
「婆ちゃん、早く食べて!」
何度も声かけするが、じとーっとテレビをにらんだままである。
15分位して、ようやく食べ始めたと思ったら、「痛くて食べられん」と箸を投げ出した。
何かと思うと、歯を押さえている。婆ちゃんは上が完全な入れ歯で、下は3本残った歯に引っ掛けるタイプの入れ歯である。
よく見ると、下の入れ歯がおかしな形で浮いており、きちんとはまっていない。こんなことは初めてなので、きちんとはめ直すように言う。
婆ちゃんは何度も入れ歯をはめ直すが、元々うまく合ってない入れ歯だったので、下の歯を懸命に入れようとすると、先にはめたはずの上の歯が落ちてきて、口に入れた手を入れ歯に挟まれてしまう。
いやマジで、その様はおかしくて思わず爆笑してしまった。
しかし、現実問題は深刻である。歯が入らない→朝食食べない→朝食後の認知症の薬飲めない→今日のデイサービスの食事も食べれない。
て言うか、このままではわたしが出勤できない~!
私は意を決して婆ちゃんの入れ歯をはめるのを手伝った。ところが、下の入れ歯を引っ掛けるはずの残った歯が、ありえない方向にぐらりと傾いている。それも、無理に引っ掛けようとすると痛いと言う。これはお手上げだ‼
至急歯医者に連れて行きたいが、私は今日は休めない。父と叔母に電話した結果、後で叔母が歯医者に連れて行ってくれることに。
朝食はご飯だけお茶漬けにして、入れ歯なしで食べてもらうことに 。デイサービスとケアマネさんにも今日はお休みの連絡を入れる。
そして大慌てで食卓を片付けて洗い物を済ませて家を飛び出た。
なんて、なんて、歯は大事なんだろう!
心から痛感した朝の事件簿でした。
誕生日
婆ちゃんは昨日、89回目の誕生日を迎えた。
夕べは婆ちゃんの好きなたこ焼きを買ってきて二人でお祝いした。ケーキ類は食べない婆ちゃんだが、昨日は食後に出したプリンも完食していた。
私からのプレゼントは、ニットのセーターと靴下だった。婆ちゃんは凄く喜んでくれた。
今日は月に1度の受診日である。
早速プレゼントしたニットを着てもらった。夕べの記憶は期待していなかったが、後で叔母に私からもらったセーターだと話していたらしい。
そして叔母と二人で、婆ちゃんの受診に付き添った。最近はめっきり発語が減って活気がないので、大丈夫なのか叔母が主治医に聞いてみた。
先生は、「穏やかに毎日を過ごしてもらうことが一番大事。以前は確かに今より話していたが、将来への不安がほとんどだった。」「今、とても穏やかになられているのは、お孫さんが同居されて安心されたことが大きいと思いますよ」と言ってくれた。
たとえそれが気休めだったとしても、叔母も私も、先生のその言葉が胸に染みて、とても嬉しかった。
受診の後、三人で寿司を食べに行った。婆ちゃんは以前からオムライスを食べに行きたいと話していたが、叔母の強い押しで寿司となった(苦笑)
今度、婆ちゃんと二人でオムライスを食べに行こう。正直、婆ちゃんには腹の立つことも多い毎日だが、穏やかで楽しい時間も、たくさん残しておきたいと思う。
恋バナ?
昨晩の婆ちゃんは饒舌だった。
ブラタモリで映った大阪城から、話は何故か婆ちゃんが東京で暮らしていた頃の話へ…
婆ちゃんは17歳頃に東京の銭湯へ奉公に出ていたそうな。家に帰りたいと毎日泣いていたとのこと。
と、ここまでは、認知症発症前から幾度となく聞いてきた話。それが昨日は意外な続きがあった。
「今思えば、隣のソース屋のあんちゃんが、婆ちゃんにモーションをかけてきた。」
「婆ちゃんは恋する事がわからなかった。生活のために必死で、そういう事が下手だったと思う。」
おいおい、どうした婆ちゃん。普段は何を聞いても返答が曖昧だというのに、急に乙女なトークされるとビックリするぜ…
因みにその後は、結婚後、爺ちゃんに浮気されて苦労した話で終わるのだった。そこはお決まりのパターン。
以上、婆ちゃんの恋バナ?的なものでした。
そうそう、前回のラジオの件、ブログ書いた翌日に再開されました。元気に夜中もつけっぱなしですわ。
うるさいけど、ホッとしてます。
ラジオ
同居以来、私の悩みの1つとなったのは、婆ちゃん愛用の小型携帯ラジオだ。
これが婆ちゃんの枕元で、ほぼ24時間放送されているのであった。
今思えば、同居当初は音量が爆音だった。深夜に懐かしいアイドルの歌声が、2階まで鳴り響いていたのを思い出す。
40万円をかけて制作された補聴器は全く使わない婆ちゃん。耳が聴こえにくいのは完全にラジオのせいと思ったが、言ってもわからないだろうと黙っていた。
ラジオ対策としては、婆ちゃんがベッドから離れたすきにボリュームを下げるか、電源を切るようにしていた。
もちろん婆ちゃんがベッドに横になる度に、ふたたび鳴りはじめるのだが…
その恐怖のラジオが…
先週末位から聞こえてこない。完全に24時間、電源が入っていないのだ。
なんだか逆に心配になって、婆ちゃんにラジオをつけるように促すも、夜の早い内には消されていた。
そういえば、音量も随分前から小さくなっていた。夜中に2階まで聞こえることはなくなっていた。私もいつしか慣れてグーグー寝ていたので気にしていなかったが…今思えば、爆音だったのは最初の2ヶ月位だったろうか。
ラジオの電池は替えたところだ。
認知症の進行じゃないかと怖くなる。
一応、日々の生活や会話のやり取りにはそれほど変化は見られないのだが…。
とりあえず、もう一度電池を確認するのと、来週の受診日に主治医にも報告してみよう。